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慶應義塾大学理工学部のおすすめ授業 part2

part1に引き続き,今回も慶應義塾大学理工学部のおすすめ授業を紹介していきます.まだpart1をご覧になっていない方はこちらからどうぞ.

筆者が学部4年間に受けた授業,特に「総合教育科目」についてのおすすめ度と感想を書いていこうと思います.履修選びに迷っている大学生や興味をお持ちの方の参考になれば幸いです.尚,おすすめ度は☆が多いほどその授業がおすすめであることを示します.それでは始めていきましょう.

ドイツ語インテンシブ1   おすすめ度:☆☆☆☆☆

大学2年生の頃に受けた授業になります.筆者は大学1年生の頃,第2外国語としてドイツ語を履修していました.慶應の理工学部はドイツのアーヘン工科大学と提携しており,留学の環境が整っていたため将来の可能性を考えてドイツ語を学んだ方が良いと思ったからです.大学2年次になると,理工学部では第2外国語が履修必須ではなくなるので,多くの人はそこで第2外国語とはオサラバしてしまうのですが,筆者は「せっかくなら身につくまで継続しよう」ということで,2年生のときに週3回もあるドイツ語インテンシブクラスを取ったのでした.かなり大変な授業でしたがおすすめ度が示すように,ドイツ語インテンシブクラスを履修したのは非常に良い選択だったと思っています.授業の内容としては,単語および作文がメインになっており,各文法に沿った作文をひたすら練習していくことになります.生徒が当てられ黒板で問題を解く形式なので,予習が前提になり,また週3回の授業のうち2回に成績を決める単語・作文の小テストがあるため,授業前の勉強はかなりキツかった印象があります.大学2年生のうちの半分はドイツ語を勉強したような気さえします.とはいえ難問は帰国子女の優秀な学生が解いてくれたり,先生も非常にユーモラスで機知に富んだお話をされるので,授業に出席すること自体は非常に楽しかったです.週の半分以上ドイツ語に触れることになるので,ドイツ語を伸ばしたいと考える余裕のある学生にはぜひ挑戦してほしい授業になります.

ドイツ語インテンシブ2   おすすめ度:☆☆☆☆

上述したドイツ語インテンシブ1は春学期の授業ですが,続く秋学期の授業がこのドイツ語インテンシブ2になります.基本的な授業形式や内容は変わらないのですが,あえて変更点を挙げるとすればインテンシブ1の授業から単語の負担がなくなり,その代わり作文の負担がかなり重くなります.そして何故か春学期に比べて学生の人数がだいぶ減りました泣.一つの作文(独訳)の問題が3~5行にわたる問題文で構成されているため,予習が非常にきつくなり,学期の最後の方では予習が間に合っていなくても当然という空気が流れていました.また,学生の人数が減ったことで当てられる回数が多くなり,1回の授業で3度ほど黒板で問題を解いた記憶があります.単語の負担はなくなったものの,トータルの負担で考えると春に比べて大変でした.また,ドイツ語インテンシブクラスはある程度やる気を持った学生が集まるので,多少授業の難易度や大変さが上がったところで,学生の小テストの結果が下がらないというのも記憶に残っています.色々言いましたが,全部ひっくるめて考えれば非常に楽しい授業でした.先生が学生のことを「らんらん」や「りんりん」,「教授」と呼んだり,クラス全体が和気藹々とした雰囲気だったと思います.また,ドイツ語インテンシブ1・2を両方履修することで12単位を荒稼ぎ出来るのもこの授業の魅力だと思います.成績は小テストのみで決まるので,学期中頑張りさえすれば期末試験中に楽が出来ると思います.

日本の政治   おすすめ度:☆☆☆☆

いわゆる「楽単」(楽に単位が取れる授業のこと)になります.あまりにその噂が広まりすぎて,もはや単位を取ることより授業を履修することの方が難しいと言われていました汗(履修人数が多すぎると,学籍番号末尾で抽選になるため).抽選が当たる確率は4割程度で,大教室は本来満席になるはずなのに,実際には3割程度しか埋まらないという珍しい授業です.筆者は実際にすべての授業を受けましたが,日本の政治についての基本的な内容が押さえられており,先生の話も面白く良い授業だなと感じました.しかし基礎である内容が多いため,中学受験を経験した人であるならば小学生の頃の知識で期末試験を突破できてしまうという点が少し問題だなと思いました.楽単であり,かつ出席率も良くないというのは,そこらへんが原因かなと思います.授業自体は非常に面白いので,ぜひ出席して勉強することをおすすめします.

歴史Ⅱ   おすすめ度:☆☆

典型的な大学の授業といった感じです.大教室に学生が詰め込まれ,やる気のある学生は前に座り,それ以外の学生は後ろに座って,先生は前の方の学生にしゃべりかけている,というような授業でした.鎌倉時代以降の制度についての解説が主で,「封建制度の変遷」であったり,各種時代の枠組みを大きく捉えるような内容でした.教授の声は小さかったのですが,よくよく聞くと興味深い内容を話されているので日本史好きの学生は楽しめると思います.筆者は,大教室の授業というよりかは少人数のセミナーのような授業が好きだったので,このようなおすすめ度となってしまいました.嬉しかったポイントが1つあって,期末テストの前にどんな問題が出るかの大まかなアナウンスがありました.科目に関わらず網羅的に勉強するのは結構大変な作業なので,ある程度範囲を絞らせてくれたのは先生なりの配慮(もしくは授業に出ている生徒への優遇)だったのかなと思います.ちなみに半分くらいの確率で出席カードが配られたので,ある程度出席も成績に加味されている可能性があります.

体育実技A(フットサル)   おすすめ度:☆☆☆☆☆

体育実技Aは1単位の授業で,2単位まで卒業単位に含めることができます.多くの種目から自由に選択することができるのですが,筆者は記念館の中で行われるフットサルを選びました.記念館(室内)の良いところは雨でも授業が中止にならない点です.屋外グラウンドで行われるサッカーを履修した場合には,雨が降るともれなく授業が中止になってしまうので,毎週定期的に汗を流したい場合は屋内の授業をおすすめします.フットサルの授業内容はまず学生を3~4チームに分け,軽いアップをした後すぐに試合に移ります.総じてゲーム中心の授業内容だったと思います.指導教官も豪華で,筆者の授業では体育会サッカー部(慶應ではソッカー部と呼ぶ)の監督が担当していました.クラスによって若干レベルのバラつきがあるのですが,傾向としては午前中の授業の方がレベルが高いです.特に月曜の1,2限になると,休日明けの朝早くからフットサルをするために大学へ来るやる気のある学生しかいないので,高校の部活っぽくなります笑.体育でスポーツをするだけで単位がもらえるので,スポーツ好きの学生であれば是非履修することをおすすめします.成績は出席がメインになる場合が多いです.

今回はここまでにして,続きはpart3にしたいと思います.

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